あなたの50万の指輪の原価っていくらでしょうか?

スポンサーリンク

実は私、元買取ショップの店長です。

 

買取ショップとは、いわゆるリサイクルショップとは少し違う、貴金属、宝石、ブランド品などを買い取る部類のお店です。

 

といっても取り扱い品目は、オールジャンルです。

 

一般的にはあまりなじみのない日本刀の買取などもやっていました。

日本刀、個人的に好きです。かっこいいです^^

 

あまり買取ショップの人間と話すことが少ないためか、人からよく質問を受けます。

ブランド品についてやら、貴金属についてやらですが、たまたま宝石の話題で話す機会があったので今回は宝石について少しばかり語ります。

 

f:id:ochi888:20190422133832j:plain


1、宝石の原価っていくら?

 

宝石って一般的には高価なものとされていますし、実際に高価なものです。

セレブのショーなどでは、時価数億円のダイヤのネックレスのようなものが話題になったりしています。。

私がいたお店では、当然、そのような物が買取ショップに持ち込まれることは一切なく、ごくごく一般的な宝石が買取持ち込みされます。

 

買取ショップをする前に宝石の研修は当然受けますが、それよりも宝石相場の知識が必要とされます。

 

こちらで買い取るわけなので当然ですね。

 

 

買取査定の流れ

1、商品の査定
2、相場確認、買取金額の決定、交渉

 


商品の査定

貴金属の場合は、金属の種類と重さ、真贋をするくらいです。
貴金属の真贋というのは、極端な例でいえば、金の延べ棒の中身が他の金属じゃないか確認するようなことです。

宝石関係の査定の一つ目は、色石の判別、貴金属の判別になります。

 

石の判別

1、ダイヤ
2、それ以外の石

ダイヤの指輪とネックレス、ルビーのような色石では査定方法が違います。

ダイヤは0.2カラット以上か、最低限の品質と大きさがある場合にのみ買取金額が付きます。

色石は、かなり大粒なもの、たとえば1カラット以上とかないと買取金額は付きません。

 

つまり買取ショップにとってはゴミのようになってしまうんです。

 

この点が、業界に入って大きな衝撃の一つでした。

 

サファイヤ、ルビーって宝石でも結構有名な種類ですよね、それに値段がつかないものがあるなんて驚きです。

 

査定の際、価値のある石だった場合、石の査定と台座やチェーン部分などの貴金属の査定を両方行います。

 

ここで一旦、整理すると、

 

宝石のついた貴金属の値段 = 石の値段+貴金属の値段

 

となります。

店に持ち込まれる宝石類は、最近購入したものではなく、祖父母の形見や誰かからプレゼントされたものなどが多く、比較的年代物が多く持ち込まれます。

 

価格で言えば当時、ルビーの指輪が50万とか100万円したなんてものもあります。

しかし、当時はそうでも現在価値にして数万円が大体の相場です。

 

相場は奥が深いのでまた別の機会に書きます。


もらった物だと来店者のがっかり度は軽くていいのですが、自分で買った物の場合、買取査定額を聞いた時の落胆は大きく、こちらも申し訳なくなります。

 

人はその物の価値よりも購入時の値段をよく覚えていて、

怒りだす人もたまにいます^^;

 

少しムッとして、その金額なら自分でネットで売ります!なんて言う人もたまにいますが、どうぞどうぞの世界で、そういう方は「商品の構造」を理解していないのかなって思います。

 

売れる値段、そこに掛かる労力を理解していたならば、そもそも買取ショップには来店しないはずです。


物の値段 

 

= 

 

原価+

付加価値(販売コスト、人件費、利益)

 

来店して原価の勉強ができたってことで「ありがとう」を言われてもおかしくないのに怒るとは言語道断ですww

 

ま、気持ちは分かりますけどね。

 

今回のテーマ「宝石の査定」だけでもここに書ききれないほどの「裏」があります。

それはまたおいおい、語ります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

スポンサーリンク